海外FXの魅力は、なんといってもハイレバレッジで取引できること。
国内FXの最大レバレッジは25倍に規制されていますが、海外FXには日本のレバレッジ規制など関係ありません。
数百〜数千倍にも及ぶハイレバレッジで取引できる業者がたくさん存在しており、このレバレッジが高いほど資金効率良く稼げます。
まずは国内FXと海外FXの主な違いを見てみましょう。
国内FX | 海外FX | |
---|---|---|
最大レバレッジ | 25倍 | 数百〜数千倍 |
追証の有無 | あり | ゼロカットで補填 |
取引ボーナス | なし | 業者によって提供あり |
ロスカット水準 | 100%が多い | 20〜30%が多い |
海外FXのメリットは「ハイレバレッジと取引ボーナスによって資金の少ない人でもFXを始められる」「追証がなくマイナス残高はゼロカットで補填してもらえる」「ロスカット水準が低くギリギリまで含み損に耐えられる」といった点です。
この記事では、海外FX業者20社の最大レバレッジと資金管理に深く関係する取引条件を徹底比較。
さらに、国内FXの追証制度や海外FXのゼロカット制度にも触れ、海外FX業者でハイレバレッジトレードをする魅力と注意点について詳しく解説していきます。
目次
海外FX業者の最大レバレッジを比較
最大レバレッジは、口座開設時に自分で選択できるところがほとんどです。また、口座開設後でもマイページで自分で変更したり、サポートセンターに問い合わせて変更できたりもします。
なるべく資金効率良く取引したいなら、「最大レバレッジ」の高い業者・口座を選ぶようにしましょう。
※最大レバレッジが最も高く、かつ最小取引数量が最も小さい口座で比較。
※最低必要証拠金は米ドル円の金額。最大レバレッジ・1ドル110円で概算。
※最低初回入金額は、クレジットカード入金かつ手数料無料になる場合の条件。
多くの海外FX業者では、スタンダード口座と呼ばれる一般向け口座が最も高いレバレッジで取引できます。(中上級者向け口座の最大レバレッジはこちら)
必要証拠金はレバレッジと取引数量によって決まるため、最大レバレッジが高く最小取引数量が小さい業者・口座を選ぶほど少額取引が可能です。
「資金効率良く取引したいけど、そもそも元手資金が少ない」という人は、「最大レバレッジが高い」「最小取引数量が小さい」ことに加え、「最低初回入金額も低い」業者・口座を選ぶと良いでしょう。
ただし、損益は取引数量に比例します。ロット数が小さければ、当然一回の取引で得られる利益も少ないので、このバランスを上手く取りながら取引するのがポイント。
レバレッジは200倍もあれば十分だと思いますので、基本的に上記の比較表の業者ならどこを選んでもOKです。
また、海外FX業者には「ロスカット水準が平均20〜30%と低い」「ゼロカット採用・追証なし」というメリットもあります。
「ゼロカット」は、上記のすべての業者に採用されており、マイナス残高が発生した場合は業者が負担してくれるので安心です。
初心者におすすめの海外FX業者3選
「初めての海外FXでどの業者を選んだらいいかわからない!」という人には以下の3社をおすすめします。
1位 XM Trading
『XM』は海外FXの代名詞ともいえるくらい、日本ではもうお馴染みの人気業者です。初心者ならまず選んで間違いありません。
MT4・MT5対応、最大レバレッジが888倍、最小取引単位が10通貨からなので1万円ほどの少額取引にも申し分ありません。
口座開設で3000円のボーナス、入金で100%+20%のボーナス、取引高に応じたキャッシュバックボーナスとキャンペーンも充実しています。
運営会社のTrading Point limitedは、金融ライセンスをセーシェル金融庁で取得、資産保証額は最大100万ドルと安全性もお墨付き。
日本語対応でサポートの質は高く、レスポンスも早いため、有名どころの国内FX業者のように初心者・海外FX未経験者も安心して利用できる業者です。
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2位 AXIORY
『AXIORY』は、取引コストが業界でもトップクラスの安さ、通貨ペア61種類、MT4対応、最大レバレッジ400倍、最小取引単位が1,000通貨からと非常にハイスペックな海外業者です。
経営基盤がしっかりしており、資産保証額に上限もない、入出金トラブルもほとんどないといった理由から、日本人が不安を抱く資産の安全性についても問題ありません。
ボーナスは一切ありませんが、金融ライセンスをベリーズ国際金融サービス委員会で取得、日本人トレーダーへのきめ細やかなサービス・サポートは、他社の追随を許さないほど充実しています。
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3位 iForex
海外FXといえば『iForex』と言われたほど、日本人からとても人気のある海外業者です。
入金で100%+40%のボーナス、取引高に応じたキャッシュバックボーナスの2種類のボーナス、安い取引コスト、最大レバレッジ400倍、通貨ペア82種類、最小取引単位が750通貨から、とスペックも上々です。
取引ツールの「FXnetView」は、わかりやすさと機能性を兼ね備えているため、初心者は非常に使いやすいと感じると思います。
なにより昔から出金トラブルがほぼないため、安心しておすすめできる海外業者です。
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ハイレバレッジのメリット・デメリット
ハイレバレッジのメリット
予想通りに相場が動いた場合
レバレッジが高いほど資金効率良く稼げる
ハイレバレッジのデメリット
予想と反対に相場が動いた場合
レバレッジが高いほど資金不足によって強制ロスカットのリスクが高まる
ここではハイレバレッジのメリット・デメリットについて、基礎知識を踏まえながら簡単に解説します。
まず、ハイレバレッジで取引するメリットは、「必要証拠金が少なく済むので大きなロット数の注文ができる」ということに尽きます。
例えば、「資金10万円・レバレッジ100倍の人」は、「資金40万円・レバレッジ25倍の人」「資金100万円・レバレッジ10倍の人」と同じ注文内容でトレードができ同じ利益を得ることが可能です。
ロット数を大きくできるということは、その分だけ価格変動に対する損益も大きくなるということなので、レバレッジが高いほど資金効率を高めることができるんですね。
ただ、少額取引が可能だからと口座資金まで少ないと、ポジションが損失を抱えた際にすぐに余剰資金が不足します。
ポジションを維持できなくなるほど含み損を抱えた場合は、強制ロスカットが発動するので注意してください。
取引数量 | ロスカットまでの値幅 | ||
---|---|---|---|
資金10万円 | 資金50万円 | 資金100万円 | |
1万通貨 | -996pips | -4996pips | -9996pips |
5万通貨 | -196pips | -996pips | -1996pips |
10万通貨 | -96pips | -496pips | -996pips |
20万通貨 | -46pips | -246pips | -496pips |
※ 米ドル円110円・レバレッジ500倍・ロスカット水準20%の場合
※ ロスカットまでの値幅 =口座資金 − (必要証拠金 × ロスカット水準) ÷ 取引数量
これが「ハイレバレッジは危険」と言われている理由です。
ただ、海外FXには口座資金以上の損失は業者が負担してくれるという「ゼロカット」があるので、少ない資金を使って一発狙いの大勝負をするのには適しています。
レバレッジを重視した業者選びの注意点
口座タイプによる最大レバレッジ・その他の取引条件の違いに注意
海外FX業者では、先ほどのスタンダード口座のような「一般向け口座」の他に、ECN口座のような「中上級者向け口座」を用意されている場合がほどんどです。
ただ、口座タイプによって最大レバレッジやその他の取引条件は違うので注意してください。
一般向け口座と中上級者向け口座の主な違いは以下の通り。
一般向け口座の特徴
- レバレッジが最も高い
- 最小取引数量が小さい
- 取引手数料無料
- スプレッドは国内FXより広め
- 初回入金額が安い
- ボーナス・キャンペーン対象
- 取引形態にNDD STP方式を採用している業者が多い
中上級者向け口座の特徴
- レバレッジは一般向け口座より低い
- 最小取引数量が大きい
- 外付け取引手数料あり
- スプレッドは国内FXレベルの狭さ
- 初回入金額が高い
- ボーナス・キャンペーン対象外
- 取引形態にNDD ECN方式を採用している業者が多い
分類が難しい独自路線の口座タイプを扱う業者もあるので、上記はあくまで目安として考えてください。
中上級者向け口座はレバレッジが低く最小取引数量が大きい傾向にあるため、中には最低必要証拠金が国内FX業者と同じくらい高い海外FX業者・口座もあります。
また、最低初回入金額が数十万円という口座もあるので、なかなか手の出しにくい口座と言えるでしょう。
以下の表の■赤枠部分は、同一業者の一般向け口座(スタンダード口座など)より取引条件が悪い項目を示しています。
※中上級者向けのECN口座などで比較。
※最低必要証拠金は米ドル円の金額。最大レバレッジ・1ドル110円で概算。
※最低初回入金額は、クレジットカード入金かつ手数料無料になる場合の条件。
しかし、この中上級者向け口座は、「資金効率の悪さ」「少額取引のしにくさ」を除けば、「透明性の高さ」「約定力の高さ」「スプレッドの狭さ」などに優れています。
スキャルピングや自動売買などに最適の口座なので、海外FXの取引に慣れて資金も順調に増えてきたらチャレンジしても良いでしょう。
通貨ペアや取引銘柄による最大レバレッジの違いに注意
ここまで解説してきた「最大レバレッジ」とは、メジャー通貨ペアを取引する際の最大レバレッジのことです。
多くの海外FX業者では、マイナー通貨ペアやFX以外のCFD銘柄の最大レバレッジは個別に決められています。
例えばXM Tradingでは、マイクロ口座・スタンダード口座の最大レバレッジは通常888倍、XM Zero口座の最大レバレッジは通常500倍です。
しかし、マイナー通貨ペアや商品・株式指数・貴金属・エネルギーなどの各種CFD銘柄は、銘柄ごとに設定されている証拠金率が適用されます。最大レバレッジに換算すると、以下の通りです。
銘柄 | 最大レバレッジ | |
---|---|---|
FX | EUR/DKK・EUR/HKD・GBP/DKK USD/DKK・USD/HKD・USD/CNH EUR/RUB・USD/RUB |
50倍 |
USD/TRY・EUR/TRY | 100倍 | |
CHFを含む全通貨ペア | 50倍 | |
CFD | 銘柄ごとに異なる | JP225は 200倍 |
※ 計算方法の一例:ロット数20 × コントラクトサイズ1 × オープン価格20000 × 証拠金率0.5%
取引ツールによる最大レバレッジの違いに注意
一部の業者では、取引ツールによっても最大レバレッジが変わります。
例えば、easyMarketsでは、多くの海外FX業者が採用する「MT4」とは別に、「ウェブプラットフォーム」と呼ばれる独自ツールを使って取引できます。

MetaTrader4(MT4)

ウェブプラットフォーム
このウェブプラットフォームは「注文のキャンセル機能」や「レートの固定機能」といった独自機能を搭載した優れた取引ツールです。
しかし、「最大レバレッジが200倍までしか設定できない」「最小取引数量が大きい」「スプレッドが広い」など、取引条件はMT4よりも不利です。
レバレッジ規制に注意
有効証拠金残高によるレバレッジ規制
有効証拠金残高が高額になることで最大レバレッジが制限される業者もあります。
例えば、XM Tradingのレバレッジルールは以下の通りです。
有効証拠金残高 | 最大レバレッジ | ||
---|---|---|---|
マイクロ口座 | スタンダード口座 | XM Zero口座 | |
20,000ドル以下 | 888倍 | 500倍 | |
20,000ドル以上 | 200倍 | ||
100,000ドル以上 | 100倍 |
有効証拠金とは?
有効証拠金 = 口座残高 + ボーナス + 未確定の損益
有効証拠金残高によってレバレッジ規制を受けるということは、大口取引や大量のポジションを保有するような自動売買になるほど不利です。
このような取引は、ただでさえ多くの証拠金が必要なので、口座資金に余裕を持たせてロスカットに備えなくてはいけません。
しかし、口座残高を増やしてロスカット対策をしても、レバレッジを制限されてしまえば、結局のところ保有ポジションの必要証拠金は増えます。
口座残高によるレバレッジ制限のある業者で大口取引や自動売買をする際は注意してください。
ただ、このレバレッジ規制は、一般的に有効証拠金残高が数百万円を超えた場合に実行されるので、影響を受ける人は少ないと思います。
世界的な重要イベント・ニュース発表時のレバレッジ規制
世界的な重要イベント・ニュース発表時にも、一部銘柄の最大レバレッジが制限される場合があります。
例えば、TITAN FXは普段「有効証拠金残高によるレバレッジ規制」「銘柄によるレバレッジ規制」「口座タイプによるレバレッジ規制」がない業者なので、誰でも最大レバレッジ500倍で取引可能です。
しかし、2017年フランス大統領選挙の前後には、以下のようなレバレッジ規制が実施されました。
銘柄 | 最大レバレッジ | |
---|---|---|
規制前 | 規制後 | |
EUR通貨ペア | 500倍 | 100倍 |
その他通貨ペア | 200倍 | |
株式指数CFD | 25倍 | |
メタル | 100倍 | |
エネルギー | 200倍 |
このような重要イベント・ニュース発表時に、レバレッジ規制対象となった銘柄のポジションを保有していた場合、そのポジションを維持するための必要証拠金も変わる訳ですから、証拠金維持率・実効レバレッジにも影響が出ます。
その結果、ロスカットレートが変わり、含み損の合計額や口座の余剰資金の状況によっては、強制ロスカットされてしまう場合もあるので注意が必要です。
また、TITAN FXでは関係ありませんが、ポジションを維持しようと口座の余剰資金を増やせば、先ほどの「有効証拠金残高によるレバレッジ規制」に引っかかる可能性もあります。
海外FX業者とはいえ、どんな場合でもハイレバレッジで取引できる訳ではありません。
「口座タイプによるレバレッジの違い」「取引銘柄によるレバレッジの違い」「取引ツールによるレバレッジの違い」「有効証拠金残高によるレバレッジ規制」「重要イベント・ニュース発表時のレバレッジ規制」などがあることに注意して、資金管理を徹底するようにしましょう。